御室焼 仁秀 フリーカップペア 端

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御室焼 仁秀 フリーカップペア 端

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「瑞」は「めでたし」の意で、人気の器です。高級抹茶碗の土、釉薬を使用した傑作です。陶器愛好家の方にも喜んでいただけます。

商品 : カップ (約Φ100xH70mm・200mL) x 2
材質 : 陶器 (御室焼)
ボックス : 約 220 x 115 x 100 mm
MADE IN JAPAN

※ 商品の性質上、貫入が入っています。陶磁器ならではの特性ですので不良品ではございません。
※ 商品の性質上、色彩・柄・形状等が多少異なる場合がございます。

FC-ZUI2 (4570078850099)

手造りの器はこんなにも美しい。心を込めて本物を贈る。

本物の贈り物

画家の光琳により制作された御室焼は日本美術を代表とする芸術として知られています。

正統なおもてなし碗として、茶道が推薦するのは天に向かって開くこの「汲みだし」の形です。自然と両手を添える美しい所作となる器です。フリーカップは現代のお茶碗として人気のサイズです。ビール、ハイボール、カフェオレボウル、マグカップのかわりや料理小鉢など、用途が広がる一客です。ひとつひとつ手づくりで、ろくろ手挽きでつくられています。

御室焼

真言宗御室派の総本山である京都の仁和寺は、開創から皇室出身者が代々の門跡(住職)をつとめてきました。皇室ゆかりの門跡寺院の中でも最も格が高く「御室御所」の別名でも知られています。御室焼は、御室御所仁和寺にて京焼の巨匠、野々村仁清が開窯したことに始まります。仁清の弟子が尾形乾山。乾山の兄が琳派の尾形光琳。乾山の作品に光琳が絵付けした兄弟合作品もあります。御室焼はこの三人の巨匠を創始とし日本の美術史上、燦然と輝く由来を持っています。仁清の焼く御室焼は皇室を中心に愛され、日本陶芸の歴史的存在になりました。その御室焼の正統を受け継ぐ窯が、仁秀です。仁秀は今も轆轤成形で、門外不出の釉薬を使った焼成法を継承しています。御室焼の釉薬の深遠美は「窯変」にあります。御室焼作品は轆轤で仕上げた「粘土の器」を、室でゆっくり自然乾燥させ、その後、削りで「最終の形」を整え、もう一度乾燥させた後、素焼します。素焼された生地には無数の小穴が生じていて、施釉するとその小穴に釉薬が浸透します。釉薬が浸透した生地を焼成する事により釉薬の深遠美「窯変」現象が起きます。窯変とは、焼成により「窯」の中で土と釉薬が融合し「変」幻するという意味です。人間の作為的意図を無視する焼成という力が生んだ無作為の美「窯変茶碗」。芸術でありながら器。それが仁秀による「御室焼」です。

貫入かんにゅう

焼成から冷却するときに釉薬と陶器の素地との収縮率の差で生まれる細かいヒビが入ったような状態になっています。この状態は「貫入」と呼ばれていて、一種の装飾とみなされ,鑑賞上の重要な見どころとされています。

千利休など、茶人が生涯をかけて求めてきた窯変 (ようへん) の器とは、焼成により土と釉薬が融合し変幻した器のこと。絵付けや図柄を使わず芸術的な逸品です。

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